吉田ルート(富士スバルライン五合目)の富士山登山道のアクセスと所要時間
富士山登山において最もメジャーなルートが、富士スバルライン5合目から登るはじめる河口湖ルート。
古よりの伝統の登山ルートである0合目の吉田口からのルートと、6合目付近で合流する。
東京方面や中京圏、関西圏からのアクセスもよく、登山者の半数以上がこのルートを使う。
山小屋の数も圧倒的に多く、初心者にもおすすめできるルートになっている。
この記事のもくじ
写真で予習 吉田ルートの概観
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富士スバルライン5合目 駐車場と売店
この吉田ルート(富士スバルライン五合目)は、4つのルートのうち最も人気で、登山者も多いルートです。したがって、山小屋も最も多く、各種施設も整っています。 特に5合目の賑わいは相当なもので、山というよりは観光地といった雰囲気です。他のルートの5合目と比べると、圧倒的な売店とお土産屋の規模と数です。 5合目のトイレは無料で使えます。必ず済ませておきましょう。 |
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富士スバルライン五合目 登山道入り口
お土産店を後に少し進むと、富士スバルライン5合目の看板が見えてきます。 標高2310m |
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はじめは水平方向に移動
しばらくは平坦な硬めの砂地の地面が続きます。 やがて平坦どころが徐々に下っていきます。 |
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石畳の登山道
地面が石畳の場所もあります。 つまずいて転ばないように注意しましょう。 |
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吉田口との分岐点
この看板が見えたら、吉田口との分岐点です。 ここを右に進みます。ここからいよいよ上りが始まります。 左に進むと下りで、吉田口5合目の方に行ってしまいます。 標高2270メートル |
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いよいよ上りに
ここからいよいよ上り坂になります。 短い間ですが、森林の中を進みます。 |
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6合目
緑がなくなると、いよいよ富士山特有の砂礫質の登山道が始まります。 少し進むと富士山安全指導センターがあります。ここは夏の2ヶ月間だけ開いている案内所で、登山情報や気象情報などを確認できます。 さらに少し進むと、写真の分岐点に到達します。 標高2390メートル |
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つづら折りの登山道が始まる
分岐を右に進むと、いよいよ富士山登山特有のつづら折りの登山道が始まります。 ここからは山頂までほとんど横方向の移動がありません。 右へ左へ蛇行するつづら折りの道でひたすら標高を稼ぎます。 |
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少し登った所から見下ろす6合目の富士山安全指導センター
上から見るとつづら折りの登山道が続いているのがよく分かります。 ここから先も同じような登山道が永遠と続きます。 |
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穴小屋
6合目の富士山安全指導センターからしばらく登った所に、穴小屋という山小屋がありますが閉鎖中のようです。 標高2440メートル |
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遥か上まで続くつづら折りの登山道と連なる山小屋
上を見上げると、7合目から始まる山小屋の群れが見えてきます。 手前の、崩れないように補強してあるつづら折りの登山道を、永遠と登っていきます。 |
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7合目手前から登山道が岩場に
7合目の山小屋郡まであと一息ですが、このあたりから登山道の様子が変わります。 これまでの砂礫質の地面から、硬い溶岩石の岩場になります。 鎖をつかんだり、手で岩をつかんだりして、バランスを崩さないように登りましょう。 |
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7合目から見下ろすつづら折りの登山道
いよいよ7合目に到着です。 下を見下ろすと、登ってきたジグザグの登山道を一望できます。 |
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花小屋
富士スバルライン5合目から登り始めて初めての営業している山小屋に到着!! 標高2690m |
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日の出館
花小屋から少し進むと、すぐに次の山小屋の「日の出館」へ到着します。 標高2700メートル |
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7合目トモエ館
日の出館から少し進むと、すぐに次の山小屋の7合目トモエ館へ到着します。 標高2740m |
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鎌岩館
7合目トモエ館から少し進むと、すぐに次の山小屋の鎌岩館へ到着します。 標高2790m |
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登山道は岩場が続く
7合目は次々に次の山小屋がでてきますが、間の登山道は相変わらずなかなかの傾斜の岩場です。 |
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富士一館
鎌岩館から少し進むと、すぐに次の山小屋の富士一館へ到着します。 標高2820m |
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赤い鳥居
富士一館から少し進むと、赤い鳥居が見えてきます。 赤い鳥居が見えてきたら鳥居荘です。 |
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鳥居荘
いくつもの山小屋が続きますが、まだ7合目です。 次の東洋館が7合目最後の山小屋になります。 標高約2860m |
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東洋館
鳥居荘から進んでいくと、次の山小屋の東洋館へ到着します。 この東洋館が7合目最後の山小屋になります。 標高約3000メートル |
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岩場の登山道が続く
登山道は相変わらず急な岩場が続きます。 ゆっくりと登っていきましょう。 写真では非常に急に見えますが、ゆっくりと登れば、初心者でも特別な技術無しで登れる登山道ですので、ご安心ください。 |
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太子館
長く続く岩場を登りきると、いよいよ8合目に到達です。 8合目最初の山小屋は太子館です。 標高3035m |
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蓬莱館
太子館から少し進むと、すぐに次の山小屋の蓬莱館へ到着します。 標高3060m |
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砂礫質の登山道
蓬莱館をでたあたりから、登山道は岩が混じった砂地になります。 次の山小屋白雲荘に近づくと、山肌と登山道の砂礫は赤茶色に変わってきます。 |
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白雲荘
しばらくの間登っていくと、次の山小屋の白雲荘へ到着します。 標高3200m |
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元祖室
白雲荘から少し登ると、次の山小屋の元祖室へ到着します。 入り口には白い鳥居があります。 標高3250m |
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本八合目富士山ホテル
しばらくの間登っていくと、次の山小屋の富士山ホテルへ到着します。 写真の富士山ホテル第1に、富士山ホテル別館、富士山ホテル第2の3棟からなる大きな山小屋です。 標高3350m |
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八合目トモエ館
富士山ホテルから少し登ると、次の山小屋の八合目トモエ館へ到着します。 標高3370m |
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本8合目胸突江戸屋(上江戸屋)
八合目トモエ館のすぐ隣にあるのが本8合目胸突江戸屋です。通称、上江戸屋です。 この山小屋で、吉田ルートと須走ルートが合流します。ここから山頂までは2つのルートの登山者が同じ登山道を上がるため、混雑期には大変な渋滞状態になることもあります。 標高3370m |
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御来光館
しばらくの間登っていくと、次の山小屋の御来光館へ到着します。ここが8号5勺です。 ここが山頂まで最後の山小屋となります。物資の補給やトイレなど大丈夫か確認しましょう。 標高3455m |
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固めの砂地の登山道
この辺りになると、岩も転がっている、固めの砂地の登山道が続きます。 |
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9合の白い鳥居
しばらく登って、白い鳥居が見えてくると、いよいよ9合目です。 9合目には残念ながら山小屋はありません。 |
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9合目 迎久須志神社
9合目には山小屋が無く、神社があります。 標高3560m |
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山頂まであと一歩
山頂までは、砂地に岩が転がった、蛇行した登山道が続きます。 |
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山頂入り口の鳥居と狛犬
狛犬と白い鳥居が見えれば、いよいよ山頂に到着です。 |
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山頂到着
お疲れ様です。いよいよ山頂に到着しました。 山頂には多数の山小屋があり、大変な賑わいです。 しかし、ここ吉田ルート・須走ルートの山頂は富士山最高峰ではありません。 最高峰である剣ヶ峰へはお鉢巡りを経て、向かいます。 |
ここから下山道です。
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下山道入り口
登山道で山頂に到着したら、しばらく左に向かって歩くと、下山道の入り口があります。 吉田ルートの下山道は、途中まで須走ルートと共通の道です。 |
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下山道はやわらかい砂地の道
富士山の下山道は、富士宮口ルートを除く3ルートでは、登山道とは独立した別の道です。 吉田ルートの下山道は6合目まではやわらかい砂地の道です。 通常の登山は、上りよりもむしろ下りの方が足腰の筋肉や関節に負担がかかります。膝や足首が痛くなったり、足の裏に水ぶくれができたりと、大変です。 しかし、富士山の下山は非常に楽です。富士宮口ルートを除く3ルートの下山道は、柔らかい砂地の路面が多いため、足腰の負担が非常に少ないのが特徴です。 |
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遥かに続くつづら折りの下山道
遥か下まで、延々とやわらかい砂地の下山道が、ジグザグに蛇行して続いています。 途中、本8合目胸突江戸屋(上江戸屋)に寄りつつ、8合目江戸屋(下江戸屋)のところまで下山します。 |
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須走ルートとの分岐点
8合目江戸屋(下江戸屋)の横が下山道の分岐点です。 下山道は、ここまで須走ルートと共通の道でしたが、ここで分岐します。 左に進むと吉田ルート下山道、右に進むと須走ルート下山道です。 右に進んでしまうと須走口5合目に行ってしまいますので注意しましょう。 |
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8合目江戸屋(下江戸屋)
分岐を左に向かい、下江戸屋の前の細い道を先に進みます。 この山小屋を過ぎると、5合目まで山小屋がありませんので、物資の補給はできません。 また次のトイレもかなり先になります。 標高3245m |
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さらに続くつづら折の下山道
この辺りから、下山道は、赤茶けた砂地になります。所々、硬い路面もあり、滑りやすいところもあるので注意が必要です。 |
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緊急避難所
途中には緊急非難所があります。 標高2910m |
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トイレ
ここまでくれば、ジグザグに蛇行した下り坂もすぐに終わりです。 標高2630m |
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6合目を目指す
延々と続くジグザグの下り坂が終わっても、富士スバルライン5合目までの道のりはまだ遠いのです。標高的にはかなり降りてきていますが、横の移動距離はここからが本番です。 6合目の穴小屋付近で登山道と合流したら、行きと同じ道を5合目目指して歩きます。 |
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