日帰り登山に適したザックは30リットル前後
登山用ザックとは、登山に使うリュックサックのことです。
初心者でも登れる低山など難易度の低い山は、普通のデイパックやバックパックでも登ることはできますが、登山用のザックがベストです。
初心者でも登れる山とはいえ、最後の最後でものを言うのは装備ですので、ケチらずなるべく良い装備をそろえて備えたいものです。最低限の道具を揃えてこそ安全な山ライフが送れるのです。
ただの安物のリュックサックと違い、ザックには金属や樹脂のフレームが入っていて、肩で背負うショルダーベルトのほかに、腰で背負うウエストベルトがついているのです。
このウエストベルトの有無は大きく、左右の肩のみで支えていた重さを、腰にも分散させることができるのです。腰で背負うというのは、実際にザックを購入して背負ってみないと感覚的になかなか分かり難いですが、確かに肩への負担は半減します。
肩に負担がかかると、頭痛や倦怠感などに繋がりやすいため、高山病の危険のある高い山や、ルートが長く疲れが溜まりやすい山には致命的です。
登山用のザックは、フレームとウエストベルトで体全体で背負うことができるのが最大の特徴ですが、そのほかにも様々な便利な機能があります。
もちろんザックによってついていない機能もありますが、以下のような機能が代表的です。
①普通のリュックサックよりもたくさんの調整機能がついていて、様々な箇所を体に合うような長さや形状に調整できる。
②外側にペットボトルを挿すことができるポケットがいくつかついている。
③トレッキングポールをザックに固定して持ち運べる用になっている。
④専用のザックカバーが内蔵されていて、雨の際にすぐにザックを保護できる。
⑤背中の部分がメッシュ張りになっているうえ、背中に密着しない形状になっていて、背中に汗をかき難いようになっている。
この記事のもくじ
日帰り登山には30リットル前後の容量が適しています
ザックにも種類や大きさなど様々なものがありますが、日帰り登山や1泊程度のライトな行程に向いているザックとはどのようなものなのでしょうか?
日帰り登山や、山小屋で1泊するような登山には、30リットル前後の容量のザックが適しているといわれています。日帰り程度なら大して持っていくものはありませんが、小さすぎるものですと最低限必要な装備すら入りきりません。
また、大は小を兼ねるという言葉はありますが、必要以上に大きすぎるザックを背負って登っても負担が増すだけです。やはり、適したサイズのザックを選ぶことが一番です。
それが日帰りで大体30リットル前後と言われているのです。もちろん山小屋やテント泊で数日に渡って山の中で滞在する山行では30リットルではとても足りませんが、日帰りや1泊程度なら十分で、これ以上大きくても負担になるだけです。
雨蓋式とジッパー式の違いと特徴
ザックには雨蓋型のものとジッパー型のものがあります。
雨蓋型は、巾着のように紐を絞り上げて閉じた上に、雨蓋を被せる構造です。
ジッパー型はよくあるリュックサックのようにジッパーで閉めるタイプのザックです。
一般的には、登山には雨蓋型が奨励されていますが、多くのメーカーからジッパー型が発売されているように、ジッパー型に問題があるわけではありません。
荷物の出し入れには、むしろジッパー型の方が便利なくらいです。
奨励されている雨蓋型のメリットとしては、ジッパーよりも故障しにくいこと、突然の雨でもザックカバーをかけるまでの間に浸透しにくいことが挙げられます。
どちらでも自分の好みのほうを選べば問題ないでしょう。
ザックカバーとは
ゴアテックスなどの防水透湿素材がレインウェアや登山靴などに幅広く採用されている中、意外なことにザックは防水になっていない製品がほとんどです。
雨の際は、防水素材でできたザックカバーをかける必要があります。
ビニール袋などで代用することもできますが、ザックカバーは高いものではないので、利便性を考えれば購入することが奨励されます。
最近ではザックカバーが内蔵されているザックも発売されています。別々に購入するよりはカバー内臓のザックを選ぶのがおすすめです。
おすすめモデルを紹介します
おすすめのザックを紹介します。
モンベル チャチャパック30
モンベル チャチャパック30は30リットルの容量で、日帰り登山には最適です。
日本人の体に合うように設計されていて、初心者からベテランまで使えます。
ザックカバーも内蔵されています。
ファウデ ブレンタ30
ファウデ ブレンタ30は、ドイツの有名メーカーのザックです。
30リットルの容量で、富士山登山には最適です。
リーズナブルな値段ですが、一通りの機能がそろっています。
ザックカバーも内蔵されています。